半たわみ性舗装

駅前南側のロータリーでは、古くなった舗装を新しくする工事が行われいる。

2週間前から、ロータリーの舗装は、いとも簡単に、板チョコを割るような感じで重機を使ってアスファルト舗装が剥がし、ダンプカーに積まれていた。

何日かかけて舗装が剥がされた後、いよいよ真新しいアスファルトが舗装された。

ピカピカの舗装を眺めながら、工事は終了かと思っていた。

しかしその数日後、ロータリーの前を通りかかると、大きなバケツ入った液状のセメントを、真新しいアスファルトの上に流している作業が行われていた。

工事の様子を眺めながら、舗装の種類をスマホで検索した。キーワードを変えながら、3度目ぐらいで「半たわみ性舗装」にヒットした。

早速、現場監督に色々聞いてみた。舗装は「半たわみ性」とのこと。

「雷おこし」のようになっているアスファルトの空隙(くうげき)に、早く強度が出るセメントミルクを流し込んでいく。

トンボと呼ばれる工具で表面をならし、手押しの振動ローラーで前後に往復している。

振動をかけて、隙間の空気を追い出しているそうだ。

早強セメントは普通のセメントより早い時間で強度を発揮するので、次の日の朝には舗装したてのロータリーに車が入って来ても大丈夫だ。

舗装の表面は白っぽい色になる。夏場の日差しの照りつけによる、舗装の表面温度上昇の抑制も期待出来るそうだ。

セメントは化学反応を起こして熱を出す。作業をする方は暑くないか聞いてみた。

トンボやローラーをかけている段階では、まだ熱が発生しないから大丈夫とのこと。

今の季節(11月)は暑くないが、真夏の作業はセメントがすぐに熱くなるので大変だそうだ。

夜間工事に携わっている皆様、くれぐれも体調に気をつけて、ご安全に。